掃除婦のための手引き書
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掃除婦のための手引き書

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著:ルシア・ベルリン 訳:岸本佐知子  出版社: 322ページ 193㎜×133㎜ ソフトカバー "海外小説好きの間で大変な好評を博している”と評判の本書。でも、個人的に心を射抜かれたのは、表紙のルシア・ベルリンの写真。強く美しい眼差し。どこか寂しげで何かを諦めているような、なんとも表現できない表情。 死後十年を経て「再発見」された作家の人生は苛酷です。 1936年アラスカ生まれ。父親の仕事の関係で鉱山町を転々とし、父の出征により母の実家に移り住む(この実家はアルコール依存症の身内だらけ)。終戦後家族でチリに移住。チリの大学在学中に最初の結婚をし、二人の息子をもうけるが離婚。二番目の夫とニューヨークに住み、三番目の夫とはメキシコで更に二人の息子をもうけるが、夫の薬物中毒などで離婚。その後、高校教師、掃除婦、看護士などをしながらシングルマザーとして四人の息子を育てる。この頃からアルコール依存症に苦しむようになる。 その一方で二十代から小説も書きはじめ短編賞を受賞。アルコール依存症を克服してからは刑務所で創作を教えたり、大学の客員教授にもなるが、大学をリタイアした後、2004年にガンのため死去。 ひとりの人間としては、かなり起伏に富んだ人生。そんな中で、彼女は書かずにはいられなかったのでしょうか?吐き出さずには、いろいろな感情を乗り越えられなかったのでしょうか? 改めて写真の彼女を見ると、遠く過去に眼差しを向けながら、それでも最後には自分の人生を受け入れ、あらゆるものを許し微笑んでいるようにも感じられます。