


著:田中靖浩 出版社:マガジンハウス
272ページ 188㎜×130㎜ ソフトカバー
『国境を超えた勇気と再生の物語 名画で学ぶ経済の世界史』
①自宅にいながら名画ツアー
ツアーガイド(著者)の案内で、イタリア、オランダ、フランス、イギリス…他、世界の名画とその物語を知ることができます。ダ・ヴィンチ、ブリューゲル、レンブラント、ブーシェ、ルノワール、ターナー、etc.、鮮明で美しい写真で名画を鑑賞。今は海外の美術館を訪れるのは難しいですが、この本を読んで名画の物語を知ると、実物に会える日が楽しみになってきます。
②名画誕生にはワケがある
「ルネサンスといえば14世紀にイタリア・フィレンツェを中心に発生した古代ギリシャやローマを規範とする文化復興活動。でも、なぜフィレンツェで?どうして古代ギリシャやローマが手本になったの?」
フェルメールの実物の絵をご覧になった方は、その小ささに驚かれたはず。「なんであんなに小さいの?」
絵画にまつわる不思議にはちゃんと訳がありました。しかも、その理由には経済が大きく関わっていました。なるほど!
③勇気と再生の物語
ツアーを終えた(本を読み終えた)とき、これが戦争や貧困、疫病…多くの不幸と困難を乗り越えた人類の歴史の物語であることに気づきます。サブタイトルにあるように、これは「国境を超えた勇気と再生の物語」、そして著者から読者へのエールなのです!
コロナ禍に打ちひしがれている場合ではありません。エピローグで著者が書いているように「これから私たちが次の世代に勇気のバトンを渡す番」です!