心は孤独な狩人

心は孤独な狩人

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著:カーソン・マッカラーズ 訳:村上 春樹 出版社:新潮社 398ページ 195㎜×135㎜ ソフトカバー 誰もが孤独の部屋の中から、報われない愛の行き先を探している。1930年代末、アメリカ南部の町のカフェに聾唖の男が現れた。大不況、経済格差、黒人差別……。店に集う人々の苦しみを男は静かに聞き入れ、多感な少女を優しく包みこむ。だがその心は決して満たされない―。 村上春樹氏が自分で翻訳したいと大事にしまってあった作品たち。フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』、チャンドラーの『ロング・グッドバイ』、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』『フラニーとズーイ』、カポーティの『ティファニーで朝食を』。これらの訳を終え、最後に残ったのがマッカラーズの『心は孤独な狩人』。 二十歳の頃に読んで大切な愛読書となった作品の翻訳を最後までとっておいたのは、今「の時代の日本の読者に(とくに年若い読者に)どれほどの共感をもって受け入れられるか、今ひとつ確信が持てなかったからだとか。マッカラーズの小説の中に出てくる人は、それぞれの異様性を背負い、それぞれの痛みに耐え、欠点や欠落を抱えつつ、それぞれの出口を懸命に探し求めている。しかし多くの場合、その出口は見当たらない。そこに作家の真骨頂があるのだけれど、こんなに長くて救いの見えない物語を現代の読者にうまく受け入れてもらえるのか?それでも、悲しみに満ちた世界を描写するマッカラーズの視線はどこまでも温かく、深い同情と共感に満ちており、それこそがこの小説の最も美しく、心を打つ点だと村上氏は語ります。 もしかすると、今だからこそ共感をもって受け入れられ、未来へとつないでいくべき物語なのかもしれません。