






著:スー・スチュアート・スミス 出版社:築地書館
420ページ 195㎜×135㎜ ハードカバー
著者はイギリスの精神科医で心理療法士。夫はガーデン・デザイナーで、30年以上かけて夫婦で自宅に素晴らしい庭を作つくり上げました。
庭が人間にもたらす癒しの効果が、様々な例を挙げて語られていますが、特に強く心惹かれたのは「戦争とガーデニング」の章。
第一次世界大戦中、塹壕に庭がつくられていたという事実!軍服姿の兵士が塹壕の中で水やりする写真に驚かされました。植えられていたのは、スズラン、ニオイスミレ、パンジー、ワスレナグサといった可憐な花々。こうした庭つきの塹壕は敵味方両サイドでつくられていたそうです。
土に触れ植物を育てる喜び、そこに潜む豊かさと大きな可能性に気づかせてくれる一冊です。
*タイムズ紙・オブザーバー紙「今年読むべき1冊2020年」に選ばれた全英ベストセラー。