著:三國万里子 出版社:新潮社
232ページ 190㎜×130㎜ ソフトカバー
ハンドニットデザイナー三國万里子さん初のエッセイ集。
エッセイの元になったのは、友人二人とのメールのやり取り。職業柄、作業に没頭すると"編む動物"のようになり「自分から言葉が消えてしまいそう」になる、と三國さん。そんな三國さんにとって書くことは自分を「解放」する作業でもあったようで、友人たちの感想に支えられ、やり取りは5年も続いたそう。
三國さんのニットと言えば自由で大胆な印象を個人的に持っていましたが、文章を読むと、そこには繊細さと確かさが感じられます。それは、きっと三國さんの人柄そのものなのでしょう。
三國さんが編むくだりの文章を読んでいると、無性に編み針を持ちたくなる衝動にかられました。あなたも一緒にいかがですか?