著:茨木のり子 出版社:亜紀書房
212ページ 188㎜×130㎜ ソフトカバー
詩人の茨木のり子が、隣国の詩から「独断や偏見を恐れずに、1980年代の、それぞれタイプの異なる、自分の気に入った詩だけを集めてみたいと。そして、時代の流れと共に、そう簡単には消え去ってしまわない、独立性の高い詩だけを集めてみたい…」と編んだアンソロジー。
カンだけを頼りに選びとったという六十二篇。しかし、そこには確かに茨木のり子らしさが感じられます。
そして、訳の美しさ!
困難な時代を生きた韓国の詩人たちの心に寄り添いつつ、ハングルを豊かな日本語に置き換える確さと言葉への愛情を感じます。
声に出して読んでみると、リズミカルな韻律が心地よいですよ。お勧めです。