著:金子みすゞ 出版社:フレーベル館
160ページ 176㎜×132㎜ ハードカバー
金子みすゞは1903(明治36)年生まれ。20歳から童謡を書きはじめたので、今年生誕120年、詩作デビュー100年になります。
わずか26歳で世を去った金子みすゞの作品は死後埋もれてしまいますが、童謡詩人の矢崎節夫の努力でその作品がよみがえります。私たちが金子みすゞの作品に触れることができるのは、こうした奇跡があったからなのですね。
本書では、全作品512編の中から60編を選び、古い漢字やかな遣いを改めました。
金子みすゞの童謡は、だれにでもわかる言葉で書かれた詩です。リズムが良く、声に出して読むと何とも言えない心地よさを感じます。そして、心の中に静かに余韻が広がります。
すずと、小鳥と、それからわたし
みんなちがって、みんないい。(表題作「わたしと小鳥とすずと」より)
美しい装丁の小さな童謡集。手に取ったら、ぜひ声に出して読んでみてください。