著:若松英輔 出版社:亜紀書房
112ページ 195㎜×125㎜ ソフトカバー
著者が、自著を棺に入れるとしたら「詩集『見えない涙』と『藍色の福音』かもしれない。この二冊は人生を変えた」とつぶやいた6年前に刊行された初の詩集。
淡いブルーのようなグレーのような表紙は、流れる涙の色でしょうか?
人が
何かを語るのは
伝えたいことがあるからではなく
伝えきれないことがあるからだ
大切な人を失った悲しみが、美しい言葉でせつせつと語られます。作家で詩人の石牟礼道子さんは、それを「詩情のきよらかさ」「奥深い天上の光が差しこんで来るかのようだ」と表現しました。
どうぞ「読む」のではなく「感じ」てください。