著:小倉ヒラク 出版社:KADOKAWA
256ページ 188㎜×128㎜ ソフトカバー
発酵スペシャリスト小倉ヒラクさんの最新作。今回のキーワードは神饌(しんせん)。
神饌とは神に捧げる食事。朝と夕の二度、雨の日も風の日も戦争や天変地異のさなかでも受け継がれてきた食国(おすくに)日本の伝統です。
著者は日本各地の山間や海辺の小さな村や離島で、食文化の起源「神饌」に行きあたる機会が多々あったのだとか。ということは「神饌」を頼りに食文化を紐解けば、ふだん私たちの食べているもののルーツが見えてくるのではないか?
本書では「神饌」をキーワードに食を通して日本の歴史の起源に触れ、日常的な食材の製法と起源を知り、食と信仰の関わりについてざっくり俯瞰することができます。
米と麴、塩と醤油、だし、おちゃと懐石といった各セクションごとに参考文献が3~4冊紹介されているのもうれしいですね。