著:ジュンパ・ラヒリ 出版社:新潮社
224ページ 188㎜×127㎜ ソフトカバー
プロフィール写真の著者ラヒリのまなざし。インド系の出自を持つ黒いまなざしは、まるで心の奥深くまで覗き込まれてしまいそう。
そんなラヒリの詩集のような、エッセイのような、小説のような、、、不思議な魅力に満ちた一冊。
ラヒリが暮らすローマの家具付きアパートの書き物机から、「ネリーナ」と署名のあるイタリア語の詩の草稿が見つかります。
インドとイギリスで幼少期を過ごし、イタリア語と英語、ベンガル語を話し、アメリカで暮らしていたらしネリーナというこの女性は、ラリヒ自身にとても良く似ていました。
彼女の詩に惹きつけられたラリヒは、友人である研究者に編纂を託します。
一冊の本の中に、作家・詩人・研究者という著者ラリヒの三つの分身が現れる、かつてない自伝的作品です。