著:こいし ゆうか 出版社:新潮社
144ページ 210㎜×148㎜ ソフトカバー
校閲とは書籍や新聞などの原稿をチェックする仕事です。誤字・脱字だけでなく内容にまで踏み込んで、言葉や表現の正確さを見分ける重要な仕事。でも、その仕事ぶりを知る機会はほとんどありません。
このコミックでは、出版社の「縁の下の力持ち」として存在する校閲部の人たちが描かれます。
舞台は100年以上本を作ってきた出版社、新頂社。今では校閲部がない出版社が珍しくない中、新頂社の校閲部では50人もの校閲者を擁しています。その理由は
「百年後に残す一冊を作っていく」
という未来への責任から。
とはいえ、その仕事は孤独です。
ひたすら辞書を引き、解読不能の手書き文字と闘い、あんなにチェックしたのに後に誤植が見つかったり。。。
それでも、間違いなく出版文化は校閲者に支えられています。
校…校べて(くらべて)
閲…閲して(けみして=調べたり見て確かめる)
三浦しおさんが「校閲者は妖精だ。」とおっしゃっていますが、見えないところで、きっちり仕事してくれるところ、まさに妖精かもしれません!!
日頃うかがい知ることのない、縁の下の力持ちの仕事ぶりを垣間見てください。