







著:中島岳志 出版社:太田出版
432ページ 188㎜×130㎜ ソフトカバー
著者が古代に興味を持ったのは小学校二年生の夏休み。
登呂遺跡の体験コーナーでの火起こし。
火起こし器をの横木を上下させ摩擦熱で火を起こす。
ゆっくりとした上下運動を繰り返す中で
古代人とつながる感覚を得た著者は
わからないことだらけの古代へと自由に想像力を働かせます。
わからないゆえの古代への憧れ。
戦後日本で岡本太郎は縄文を発見し
柳宗悦ら民藝運動の巨匠たちのは縄文に本当の美を見出し
梅原猛は「縄文ナショナリズム」を生み出しました。
戦後日本は何につまずき、いかなる願望を「縄文」に投影したのか。戦後日本人の新たな精神史です。